「インドに駐在したら現地の言語を学ぶべきか?」
私はインドのグルガオンに駐在しています。
駐在員として現地に住む上で、ホワイトカラーのスタッフと話をする分には英語は通じるし、ぶっちゃけ現地語は話せた方がいいの?
どうやって現地語を覚えたらいいの?
という疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
私も現地に住む上でヒンディー語を学び始めましたが、学び始めるに至った経緯や、ぶっちゃけ話せるとどうなの?という点について本音ベースで書いてみることにします。
インドには何言語あるの?
インドには、話者数が少ない多数の小言語もありますが100万人以上の話者を擁する大言語も存在しています(Wikipedia「インドの公用語の一覧」より)。
少なくとも30の異なる言語があり、全体で2000前後の方言が知られているらしいです。
インド憲法は連邦政府の公的共通語として、ヒンディー語と英語の二つの言語の使用を規定している。連邦憲法はさらに第8附則において22の指定言語を定めていますが、その公的な位置づけについては曖昧な部分が多い。
その22の指定言語は以下の通りですが、ヒンディー語が全体の約75%、続いてベンガル語が全体の24%、その後、テルグ、マラーティー、タミル語と続きます。
- アッサム語(アッサム州)
- ベンガル語(トリプラ州、西ベンガル州)
- ボド語
- ドーグリー語
- グジャラート語(ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄地域、ダマン・ディウ連邦直轄地域、グジャラート州)
- ヒンディー語(アンダマン・ニコバル諸島連邦直轄地域、ビハール州、チャンディーガル連邦直轄地域、チャッティースガル州、デリー首都圏、ハリヤーナー州、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ジャールカンド州、マディヤ・プラデーシュ州、ラージャスターン州、ウッタル・プラデーシュ州、ウッタラーカンド州)
- カンナダ語(カルナータカ州)
- カシミール語
- コーンカニー語(ゴア州)
- マイティリー語
- マラヤーラム語(ケーララ州、ラクシャディープ連邦直轄地域)
- マニプル語(メイテイ語) (マニプル州)
- マラーティー語(ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄地域、マハラシュトラ州)
- ネパール語
- オリヤー語(オリッサ州)
- パンジャーブ語(パンジャーブ州、デリー首都圏)
- サンスクリット語
- サンタル語
- シンド語
- タミル語(タミル・ナードゥ州、ポンディシェリ連邦直轄地域)
- テルグ語(アーンドラ・プラデーシュ州)
- ウルドゥー語(アーンドラ・プラデーシュ州、ビハール州、デリー首都圏、ジャンムー・カシミール州、ジャールカンド州、ウッタル・プラデーシュ州)
(Wikipedia「インドの公用語の一覧」「インドの言語の話者数一覧」より)
インドの言語を学ぶべき人
誰がインドの言語を学ぶべきかというと、ビジネスマンなら多少なりとも現地語を学ぶのが良いと思います。
正直なところ、インドでは英語が通じるので現地語を話す必要がないと言えばないのも事実です。
しかし、ビジネスの場面において、インド人同士の会話は現地語でやりとりをする場合が多く、打ち合わせの場面で何の会話をしているかのニュアンスが分かるだけでも議論のスピードが変わります。
一々「今何を話していたの?」と聞いている時間がもどかしく、現地に数年滞在するのであれば、ニュアンスだけでも分かるレベルで現地語を身につけることができれば大きな武器になります。
また、インドでは明確にホワイトカラーとブルーカラーとして人材を区別されますが、ブルーカラーのワーカーさんと働く上では、彼らは英語を話せない場合が多いケースがほとんどです。
そのような場面で彼らとコミュニケーションをとっていく上で、現地語を話せることは強みとなりますし、関係性構築においても重要です。
日本で外国人が働く上で、彼らが日本語を少しでも話そうとしてくれると、私たちとしても嬉しく、信頼を寄せることができます。
同様に、駐在員が現地で働く上で現地語を話せることは現地の人たちからも喜ばれ、関係性構築に非常に役立つと私は感じます。
実際に、現地スタッフに覚えたてのヒンディー語で「आप कैसे हैं(aap kaise hain)?」とスタッフに声をかけた時のスタッフの輝くような目を今でも忘れません。
同僚に向かって「おい!XXさんヒンディー語話してるよ!!ちょっとやべーって!(注:私の若干の想像が入っています)」
みたいなリアクションをされ、彼らの笑顔を見ることができました。
現地語はどうやって学べばいいの?
ヒンディー語をはじめとして、現地語の参考書は英語と比較すると非常に限られています。
以下のサイトで参考となる書籍を紹介されているのでチェックしてみてください。
桜井ヒンディー語教室
https://www.sakuraijuku.jp/courses/
巷で定番書とされているニューエクスプレスシリーズをこのサイトではおすすめされていません。
実際にインドのスタッフにも話を聞いていると昨今ではあまり使わない表現があったり、使い勝手もあまりよくない印象を私自身も受けています。
また、言語を理解する上ではやはりネイティブスピーカーとの会話の時間を持ち、声に出してアウトプットすることが非常に重要です。
独学だとどうしてもモチベーション維持やペース作りが大変なので、定期的にオンラインでの講義を受けるのも一つの手です。
日本人講師にお願いをすると大体1時間2-3,000円ほどする場合が多いように感じますが、もしあなたが英語を話せる場合は現地語のネイティブに講師についてもらうことも一つの選択肢です。
体系的に講義をできるかさえ事前に確認できれば、講義の質も十分に高く、1時間500〜1,000Rsほどで講義を受けることができるので、是非チェックしてみてください。
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今後は、私が独学でヒンディー語を勉強した内容についてもブログを通して触れていきたいと思っています!