インド駐在一年目のくろーどです!
インド駐在後は日本と生活環境が変わり、インドは日本のように多くの娯楽施設がないというのが現状です。大気汚染も深刻なインドで外に出ることもできず、
「ただただYoutubeを見て週末が終わった、、、」
「部屋でごろごろ、だらだら過ごして月曜日になってしまった、、、」
と週末の貴重な時間を非生産的に過ごしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
駐在に来たばかりの時や現地に慣れてくると週末の時間が暇になってしまいます。
過去の私も同じでした。
そんな時に、インド映画を見ることで、ただの娯楽としての価値だけでなく、インド文化を知ることにもなり、駐在員として現地スタッフとの話のネタにも繋がります。
本記事では、インド駐在の娯楽の一つとなるインド映画について、何から見たらいいのか分からない 。。。という方にもオススメの映画をご紹介します!
インド映画って、ぶっちゃけ面白いの?
インド映画と言えば皆さん一度は「ボリウッド」という言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。
ボリウッドとは、映画制作本数・観客動員数ともに世界トップクラスであることから、ムンバイの旧称ボンベイ(Bombay)の頭文字と、米国映画の中心地であるハリウッド(Hollywood)を組み合わせてつけられたムンバイのインド映画産業に対して付けられた俗称です。
映画と言えばハリウッドというイメージが強いですが、ボリウッドも負けておらず、世界中の様々な地域で人気があります。特に、イギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカなどインド出身の移民が多い国々で人気があると言われています。
内容は多岐に渡り、ロマンスから社会問題をテーマにした深い作品も多く、特にボリウッドは映画の最中に歌って踊るシーンが多くあり、ボリウッド映画の特徴とも言えます。
ハリウッドでヒットする作品とは無縁でも、ハリウッドスター以上に稼ぐ俳優がボリウッドにはいます。インド人俳優の年収ランキングで、ボリウッドのキングと呼ばれるシャー・ルク・カーンは2016年6月1日からの1年間に稼いだ金額(税引き前)は3800万ドル(約43.2億円)と言われています。。
今やハリウッド作品に負けないクオリティの高さで、初めて観る方にとっては、新鮮な描写・音楽・ダンスを楽しむことができ、インドの文化・趣向を知るきっかけにもなります。
インド駐在員にオススメのインド映画は?
インド映画の全世界歴代最高興行収入を記録した「PK」
そんなインド映画ですが、今回ご紹介する映画は「PK(ピーケイ)」。
2014年に公開されたインド映画です。
SFコメディ映画で、世界興収は100億円を突破し、インド映画の全世界歴代最高興行収入を記録しました。
今回の作品に加えて、是非見て頂きたい映画で「きっと、うまくいく」というこちらも大ヒット映画があるのですが、その監督(ラージクマール・ヒラニ)&主演(アーミル・カーン)コンビが再タッグした最強の作品となっています。
主演のアーミル・カーンはインドではシャー・ルク・カーン、サルマン・カーンとアーミル・カーンの3人をあわせて3大カーンと呼ばれ、3人とも1965年生まれでボリウッドで絶大な人気を誇っています。
インド映画「PK」作品紹介
2014年 / インド製作 / 153分
監督・脚本・出演者
監督:ラージクマール・ヒラ二
脚本:ラージクマール・ヒラ二 / アブヒジャット・ジョシ
出演者:アミール・カーン(PK) / アヌシュカ・シャルマ(ジャグー) / サンジャイ・ダット / ボーマン・イラ二 / サウラブ・シュクラ
あらすじ
留学先のベルギーで悲しい失恋を経験し、傷心のまま帰国し、テレビ局のニュース番組で働くジャグーは、不思議な格好をして神様が行方不明というチラシを配る奇妙な男を見かける。さっそく取材してみると、男はPKと名乗り、宇宙から来たものの、宇宙船と交信するためのリモコンを失い、帰れなくなった。そのリモコンを見つけてもらうために神様を探していると語る。そんな謎めいたPKのリモコン探しの旅に密着するジャグーだ。PKのリモコン探しを通して周囲を巻き込む中で、世界で起こっている社会問題や違和感、宗教問題の本質へと切り込んでく。。。
おすすめポイント
この映画を通じて、インドの結婚観、宗教の多様性、社会問題に広く触れることができます。
日本人駐在員からすると、恋愛結婚が当たり前の日本ですが、インドでは多様な宗教、バックグラウンドを持つ人々が共存しており、宗教間・国家間でのセンシティブな問題についてもこの映画から学ことがあります。
特に、この映画は宗教、信仰についてなどの重いテーマを取り上げる場面があっても、インド映画ならではのコミカルさ、踊りとダンスで楽しく映画を見ることができます。
昨今の日本は宗教心の薄れなどと言われていますが、いかにインドにおいて宗教が日常の生活の中にあるのかということも映画のシーンを通じて知ることができ、あまり宗教に馴染みのない方でもこの映画を観気付かされることが多くあるのではないかと思います。
喜怒哀楽の全てが詰まった大傑作作品です!